この記事では実際に弁護士保険の具体的な選び方について説明していきます。
月々の保険料以外にも、保険会社によって補償してくれる弁護士費用や人数に違いがあったり、その保険ならではのサービスが受けられたりなど、弁護士保険を選ぶうえで気をつけるべきポイントについても詳しく解説します。
選び方のコツ
01
保険会社の実績や特徴、プランの料金から選ぶ
一口に「弁護士保険」といっても、複数の保険会社が様々な料金プランを提供しています。
保険会社の実績や特徴、プランの料金から選ぶ
一口に「弁護士保険」といっても複数の保険会社が様々な料金プランを提供しており、まずは料金部分で自身に合った保険商品を探してみましょう。
保険会社によって「実績が豊富」「料金が安い」「特約などのオプションが豊富」など特徴があります。
選び方のコツ
02
てん補割合や免責金額から選ぶ
実際に保険金を受け取る際には「てん補割合」や「免責金額」が大きな影響を与えます。
てん補割合や免責金額から選ぶ
実際に保険金を受け取る際には「てん補割合(=かかった費用に対してどのくらい保険金が支払われるか)」や「免責金額(=保険金が支払われる際に被保険者が自己負担しなければならない金額)」が大きな影響を与えます。
「着手金だけは100%補償してほしい」「なるべく安い保険に入りたい」など、自身のニーズに合わせた保険プランを選択することで保険料の節約にも繋がります。
個人向け保険 | 法律相談料 | 着手金 | 報酬金 | 免責金額 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
偶発事故 | 一般事件 | 偶発事故 | 一般事件 | |||
100% | 100% | 80〜90% | 100% | 50〜90% | 0円 | |
✕ | 50~100% | ✕ | 5万円 | |||
✕ | 100% | ✕ | ✕ | 0円 | ||
事業者向け保険 | 法律相談料 | 着手金 | 報酬金 | 免責金額 | ||
100% | 70% | 0~35% | 0円 |
選び方のコツ
03
被保険者の対象範囲から選ぶ
保険によって補償対象となる被保険者の範囲が違う場合があるので注意が必要です。
被保険者の対象範囲から選ぶ
保険によって補償対象となる被保険者の範囲が「契約者のみ」「契約者の子供も補償範囲」など違う場合があり、家族特約によって補償範囲を広げる事もできます。
保険によっては同じ保険料であっても大人数を補償範囲に出来る場合もあるので、一人あたりの保険料を抑えるうえでも「被保険者の対象範囲」の把握は非常に重要と言えます。
弁護士保険会社 | 月額料金 | 被保険者の対象範囲 | 申し込み |
---|---|---|---|
2,980 円/月〜 | 契約者のみ | 申し込み | |
2,250 円/月〜 | 契約者、その配偶者、契約者本人から見て1親等内の血族中65歳以上の親と30歳未満の未婚の実子 | 申し込み | |
590 円/月 | 契約者、その配偶者、本人または配偶者の同居の親族、本人または配偶者の別居の未婚の子 | 申し込み | |
5,160 円/月〜 | 契約者の職業・事業活動に伴って契約者が直面した事件 | 申し込み |
特約における家族補償について
弁護士保険会社 | 特約の名称 | 特約の月額料金 | 特約の内容 |
---|---|---|---|
家族特約 (家族のミカタ) | 一人あたり 1,500 円/月〜 | 契約者の原則として3親等以内を補償 |
選び方のコツ
04
付帯サービスや特約から選ぶ
保険会社によって付帯サービスや提供している特約には大きな差があります。
付帯サービスや特約から選ぶ
月々の保険料やてん補割合などに目が行きがちですが、保険に付帯する様々なサービスや特約の種類については保険会社によって大きな差がある点も抑えておくべきポイントです。
「弁護士費用の補償」以外に保険会社毎に様々な契約者向けサービス・特約を提供しており、それらを活用することでより自身のニーズに合った保険を選ぶことが可能になります。
弁護士保険ミカタ
ミカタ少額短期保険株式会社
弁護士保険ミカタの付帯サービス一覧
弁護士直通ダイヤル
無料で弁護士に直接電話で初期相談をすることができます。1回あたり15分までではありますが利用回数に制限はありません。
弁護士紹介サービス
契約者が弁護士紹介を希望される場合に、日本弁護士連合会を通じて各地域の弁護士を無料で紹介します。
リーガルカード、ステッカー配布
弁護士保険に加入していることを相手に伝えるためのリーガルカード・ステッカーを配布します。
税務相談ダイヤル
専門家に相続税・譲渡所得・贈与税・確定申告など税金に関するさまざまな相談が可能です。
弁護士保険ミカタの特約一覧
得トクプラン(88プラン)
+600円/月
スタンダードプランが「着手金80%/成果報酬50%」なのに対して、「着手金80%/成果報酬80%」まで保険料金の支払われる割合を増やすことが出来ます。
得トクプラン(99プラン)
+900円/月
スタンダードプランが「着手金80%/成果報酬50%」なのに対して、「着手金90%/成果報酬90%」まで保険料金の支払われる割合を増やすことが出来ます。
家族特約
+1,500円/月(1人あたり)
スタンダードプランの約半額の料金で、契約者の3親等以内のご家族が主契約と同等の補償を受けられる特約です。
ベンナビ弁護士保険
株式会社アシロ少額短期保険
ベンナビ弁護士保険の付帯サービス一覧
弁護士紹介サービス
初回60分間無料の弁護士や、相談内容に注力する弁護士、または全国の弁護士事務所を無料で紹介します。
ベンナビ弁護士保険の特約一覧
痴漢冤罪特約
+450円/月
痴漢冤罪トラブル発生後48時間以内の弁護士費用(電話による相談料、留置先での接見費用、弁護士の交通費など)を補償します。
免責金額ゼロ円特約
+600円/月
ベンナビ弁護士保険では5万円で設定されている免責金額が0円になります。
家族補償は自動付帯
ベンナビ弁護士保険では契約者以外に「配偶者、契約者本人から見て1親等内の血族中65歳以上の親と30歳未満の未婚の実子(同居別居問わず)」が補償対象となります。
男を守る弁護士保険・女を守る弁護士保険
ジャパン少額短期保険株式会社
男を守る弁護士保険・女を守る弁護士保険の付帯サービス一覧
痴漢冤罪ヘルプコール
痴漢と間違われたときにヘルプコールすることができるサービスで、平均4分間で弁護士と連絡がとれます。
痴漢被害ヘルプコール
痴漢にあったときにすぐに弁護士にヘルプコールできるサービスです。
弁護士無料相談
年に3回まで無料で法律相談をすることができます
まとめ:弁護士保険の選び方 | 料金・サービス
この記事のまとめはこちらです。
- 弁護士保険を選ぶうえでまずは月々の保険料や保険会社の特徴などを把握する。
- てん補割合・免責金額・補償範囲によって保険料は大幅に変わる可能性がある。
- 見逃されがちだが保険に付帯するサービスや特約の種類の豊富さにも保険会社ごとの違いが大きい。
弁護士への相談を検討している場合は、弁護士保険の加入がおすすめです。下記から、弁護士保険の比較することができます。