このページでは、ネットのトラブルで悩んでいる場合に誰に相談するべきかを紹介しています。加えて、ネットに関するトラブルがどれぐらいあるのか、どのような原因でトラブルが生じるのか紹介しています。
また、最もネットのトラブルの相談先として効果的と言われている弁護士へ依頼した場合の事例や依頼にかかる着手金や成果報酬などを紹介しています。
ネットのトラブルの悩みはどこに相談するべきか
ネットのトラブルの現状を知ろう【37.9%がトラブルや困った経験をしたことがある】
インターネット利用におけるトラブルや困った経験
調査によると、3割以上の人がインターネット利用においてトラブルや困った経験をしたことがあるというデータが出ています。
経験したことがあるトラブルや困ったこと
トラブルや困ったことには、ウイルス感染や誹謗中傷、個人情報の流出、その他インターネットを利用した詐欺などのトラブルが多いようです。(複数回答可のアンケート)
インターネットトラブルでよくある事例
グループトークでの友人とのトラブル
友人に対して悪気なく発してしまった一言がきっかけで、一方的にグループから外されてしまったり、無視されてしまったりするケースがあります。
自画撮り写真の交換に端を発した脅迫被害
SNS上で仲良くなった友人に自撮り写真などを送ってしまったことをきっかけに拡散および脅迫をされたという被害もあります。
SNS上の知人による誘い出し
SNS上で知り合った友人と仲良くなり、会いに行ったところそのまま連絡がつかなくなってしまったというケースもあります。
他者の権利を侵害する投稿・二次利用・ダウンロード
人気のマンガを読みながら、撮影し動画に投稿したところ好評で、動画サイトからの警告も無視して投稿を続けた結果、逮捕されたケースがあります。
オンラインゲームをめぐるさまざまなトラブル
課金において、普段は親がパスワード管理しているものの、「パスワード入力後30分は、再入力不要」の設定により重課金で高額な請求が届く場合があります。
フリマなどネットを介した個人間取引によるトラブル
新品・未使用の商品を購入したにも関わらず、届いた商品の状態は非常に悪く、タグもない状態。販売元に連絡するも応答がないというケースもあります。
個人や学校などへの脅迫行為や犯行予告
注目を浴びたい、出来心で、ということで脅迫行為や犯行予告などを行ない、騒ぎが大きくなってしまうケースがあります。
悪意で設置されたWi-Fiスポットを使用し情報が流出
無料で使用できるWiFiに接続していたところ、それは他人の情報を盗むために設置されたWiFiでIDやパスワード、アクセス履歴などが盗まれるというケースがあります。
メールからの誘導によるフィッシング詐欺被害
「アカウント情報確認と再設定のお願い」などのメールが届き、慌ててメールのリンクをクリックして手続きをしたところポイントや個人情報を盗まれてしまったというケースがあります。
入力した個人情報が目的外で利用される
興味のある広告が目を引いて、申し込もうと情報を入力したところ、迷惑メールなどがたくさん届くようになったというケースがあります。
投稿から個人が特定されたことによる被害
SNSで写真付きの投稿をしたところ、写真から投稿者が特定されてしまい、ストーカー被害に繋がってしまったケースもあります。
悪ふざけなどの不適切な投稿
公共施設や飲食店など悪ふざけで写真や動画を撮影したことで、特定され、更には公共施設や飲食店から被害に対しての請求がくるケースがあります。
アルバイト応募が招いた犯罪への加担
SNSなどで見た「高額バイト」に申し込んだところ、実は犯罪の片棒を担がされており、警察に検挙されることになってしまったというケースがあります。
SNS等での誹謗中傷による慰謝料請求
有名人の誹謗中傷をしたところ、SNSなどでその投稿が拡散され、有名人から名誉毀損で訴えられ、慰謝料を請求されてしまったケースなどがあります。
データを見ると、37.9%がトラブルや困った経験をしていることがわかります。さらに、インターネットのトラブルは紹介しているように多岐にわたるので被害を受けてしまうリスクは非常に高いと言えるでしょう。
ネットのトラブルの悩みはどこに相談するべきか?
ネットのトラブルで悩んでいるときに第三者に相談をしてみるのもよいでしょう。相談をして第三者の考えを聞くことで、より良い解決につながる場合もあります。
弁護士への相談
ネットのトラブルに関する問題解決をスムーズに進めるために、「弁護士への相談」は効果的な方法の一つです。
ネットのトラブルの問題があった際に弁護士ができること
- インターネット上の誹謗中傷の削除依頼
誹謗中傷の削除依頼は、自身で行うこともできますが、専門的な知識が必要で手間がかかるケースも多いです。弁護士に依頼することで、迅速に対処することができます。 - 加害者情報の開示請求および損害賠償請求
誹謗中傷された場合、名誉毀損や侮辱罪、プライバシー侵害によって損害賠償を請求できる可能性があります。損害賠償請求したいと考える場合には弁護士への相談が必須となります。
弁護士へ依頼すると着手金がかかり、相手に示談金・賠償金を支払わせた場合には成功報酬の支払いも発生します。ですが、インターネットのトラブルを防ぐ、解決したい場合には効果的な施策となります。
弁護士へ無料相談することはできる?
近年は、無料で相談できる弁護士事務所も増えており、一定数の弁護士事務所で無料相談が可能です。あくまでもできるのは、相談で着手してもらう場合は有料となります。また、無料相談も「初回30分のみ」など制限を設けていることが多いです。
「弁護士保険ミカタ」、「ベンナビ弁護士保険」、「弁護士保険コモン+」などの弁護士保険に加入すると、付帯サービスとして、弁護士への無料相談サービスが備わっており、より相談しやすくなっています。
加入したら、もう訴訟を諦める
必要がなくなる。
弁護士保険 比較
取扱保険会社一覧
悩みを聞いてもらいたいときの相談先
ここで、紹介する相談先は無料で相談することができるため、一人で問題を抱え込まないための相談先としてはおすすめです。
まもろうよこころ
悩みや不安を抱えて困っているときに相談をすることができます。電話やSNSで相談をすることができます。解決することよりもまず相談をしたいという方におすすめです。
「法テラス」
国が運営する法的機関で、365日24時間対応してもらうことができます。条件を満たせば、弁護士への依頼費用を立て替えてもらうこともできます。
サイバー犯罪相談窓口
身の危険を感じてる、他にも脅迫されており、調査を進めて欲しい場合に相談できる窓口です。オンライン受付窓口もあるので、困った際に相談するのがおすすめです。
違法・有害情報相談センター
個人情報を晒されてしまった場合や誹謗中傷を受けている場合にどのように対処すれば良いのかを相談することができます。専門知識を有する相談員がアドバイスしてくれます。
人件相談(法務省)
相談者自身で情報の削除依頼をしたい場合の方法の助言に加えて、必要に応じてプロバイダなどに削除申請をしてくれます。法務局が判断し、時間がかかる場合があります。
誹謗中傷ホットライン
インターネット上の誹謗中傷について相談連絡を受け付けており、一定の基準に該当すると判断したものについては国内外のプロバイダに対して対応を促す連絡をしてくれます。
セーフライン
インターネット上の違法情報や有害情報について相談連絡を受け付けており、一定の基準に該当すると判断したものについては国内外のプロバイダに対して対応を促す連絡をしてくれます。
インターネットホットラインセンター
インターネット上の違法情報や重要犯罪密接関連情報について相談連絡を受け付けており、一定の基準に該当すると判断したものについては警察へ情報提供及び、サイトへの削除依頼をしてくれます。
ネットのトラブルで相談するならどっちがいい?【弁護士と警察】
弁護士
こんなときは弁護士に相談しよう
- 加害者に対して損害賠償を請求したい
- 誹謗中傷の抑止につなげたい
弁護士ができること
- インターネット上の誹謗中傷の削除依頼
- 加害者情報の特定
- 加害者に対して損害賠償請求
警察
こんなときは警察に相談しよう
- 加害者に対して損害賠償を請求したい
- 誹謗中傷の抑止につなげたい
警察ができること
- インターネット上のトラブルが犯罪である場合に被害届を出し調査をしてもらえる
- 加害者に対して削除依頼を出す、もしくは刑事責任を追及することができる
ネットのトラブル(誹謗中傷)を弁護士に相談して依頼する際の流れ
証拠を集める
誹謗中傷の証拠は、投稿者が削除しても残るようにスクリーンショットで残すのが一般的です。
誹謗中傷の証拠に必要な情報
- 誹謗中傷投稿の内容
- 誹謗中傷投稿のURL
- 誹謗中傷投稿の前後になされた一連の投稿
- 誹謗中傷投稿がなされた日時
- 誹謗中傷投稿に番号が付される場合にはその番号
- SNSの場合には、誹謗中傷投稿をした相手のアカウントページとそのURL
弁護士へ相談する
弁護士へ相談する際は、依頼内容によっても費用が変わるのでどのような解決を望んでいるか伝えるとよいでしょう。
弁護士ができること
- 加害者に対して誹謗中傷の情報の削除依頼
- 加害者を特定する
- 加害者に対して損害賠償を請求する
加害者と示談交渉
加害者が特定できた場合には、内容証明郵便などを送り、示談交渉を進めるのが一般的です。
内容証明郵便は、郵便局が「宛先・差出人・内容・差し出し日時」を証明するものです。内容証明郵便を利用することで、後に法的措置を行う際の証拠の一つとして活用することができます。
加害者が素直に要求に応じれば、事件が終結します。
裁判上で損害賠償を請求する
内容証明を送ったにも関わらず相手が無視する場合や示談がまとまらなかった場合は、裁判上で損害賠償を請求する形となります。
裁判では、裁判官が双方の言い分を聞きながら、証拠を調べます。加害者側が敗訴した場合は、基本的に損害賠償の請求額を支払わなければなりません。
【ネットのトラブル】弁護士へ相談する場合の費用
相談料:1時間あたり5,000~10,000円(無料相談の事務所あり)
誹謗中傷の投稿削除
手続き内容 | 着手金 | 報酬金 |
---|---|---|
裁判外での交渉 | 5万円〜 | 5万円〜 |
裁判(仮処分) | 10万円〜 | 10万円〜 |
加害者(発信者)の特定
手続き内容 | 着手金 | 報酬金 |
---|---|---|
裁判外での交渉 | 5万円〜 | 5万円〜 |
裁判(仮処分) | 20万円〜 | 10万円〜 |
加害者への損害賠償請求
手続き内容 | 着手金 | 報酬金 |
---|---|---|
裁判外での交渉 | 10万円〜 | 獲得利益の10%程度 |
裁判(仮処分) | 20万円〜 | 獲得利益の10%程度 |
加入したら、もう訴訟を諦める
必要がなくなる。
弁護士保険 比較
取扱保険会社一覧
まとめ:ネットのトラブルで弁護士へ相談する場合の費用
この記事のまとめはこちらです。
- ネットのトラブルの現状として、37.9%がトラブルや困った経験をしたことがある
- ネットのトラブルの相談先としては、「弁護士への相談」が効果的
- ネットのトラブルで弁護士へ相談する場合の費用は、「相談料:1時間あたり5,000~10,000円」。着手金や成功報酬は、獲得金額によって決まることが多い。
弁護士への相談を検討している場合は、弁護士保険の加入がおすすめです。下記から、弁護士保険の比較することができます。