弁護士保険は必要か?弁護士保険と弁護士費用特約はどちらにすれば良い?

このページでは「弁護士保険は必要なのか」、「そもそも自動車保険などに付帯されている弁護士費用特約を使えば十分ではないか」と考えている方に向けて疑問に答えているページです。

また、実際に弁護士保険と弁護士費用特約の違いを説明しながら、それぞれ弁護士保険と弁護士費用特約が適しているのはどのような人なのかについても併せて解説していきます。

目次

弁護士保険と弁護士費用特約は必要か

弁護士保険や弁護士費用特約などの商品の特徴として、「もしもの時に備える」ものなので、すべての方に必要な商品というわけではありません。特に、保険加入せずとも備えが万端な方には不要な商品と言えるでしょう。

しかし、現代においてトラブルはありふれたものです。また、トラブルが起きた際に、法的に解決することを考えると、専門知識や書類の用意など自身だけでは解決することが難しいことが予想されます。その際に、弁護士へ依頼すると高額な費用がかかることは言うまでもないでしょう。

トラブルが起こる可能性や弁護士への依頼にかかる費用のことを考えると、弁護士保険が必要とされるケースは十分あると言えます。

弁護士保険と弁護士費用特約の違いについて後述しますが、弁護士保険の方が弁護士費用特約よりも保険料が高い分、補償範囲や弁護士に関わるサービスが充実している商品です。

報告されているトラブルの例

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労働トラブル

1


45

パワハラ
不当解雇
契約違反

総合労働相談件数

1104,758

厚生労働省「平成29年度個別労働紛争解決制度の施工状況」より

離婚トラブル

1


3

慰謝料
親権
養育費

年間離婚組数

216,789

厚生労働省「平成28年人口動態統計(確定数)の概況」より

男女間トラブル

1


1,000

浮気
DV
ストーカー

法テラス相談件数

56,182

法テラスに寄せられた「法的トラブルに関する相談件数」より

子供トラブル

1


30

いじめ
非行問題
引きこもり

いじめ認知件数

414,378

文部科学省「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」より

相続トラブル

1


3

遺産相続遺言書後見人

相続関係の家事相談件数

174,494

司法統計「平成24年度家事手続き案内件数 全家庭裁判所」より

美容・医療トラブル

1


200

後遺症
皮膚障害
医療ミス

相続関係の家事相談件数

15,561

平成23年度「全国消費生活情報ネットワーク・システムによせられた相談件数」

こんな時に弁護士保険に加入していると便利

  • いつ、どのような法律トラブルに対しても対応できるよう金銭的に備えたい
  • そもそも法律に対しての知識が少ないので、弁護士に相談しやすい状態にしておきたい

こんな時に弁護士費用特約に加入していると便利

  • 自動車保険に加入しており、自動車事故が起きた際に万全に備えておきたい
  • あまり費用をかけずに最低限”交通事故”にだけは備えておきたい

弁護士保険と弁護士費用特約の普及具合

弁護士保険の普及具合

日本で初めて単独型弁護士保険が登場したのは2013年頃とかなり新しく、現在普及が進んでいる真っ只中です。

ヨーロッパでは2000年代時点で既に40%以上の普及率を誇っており、日本でも今後の普及が予想されます。

弁護士費用特約の普及具合

参照:https://www.ins-saison.co.jp/otona/compensate/other/lawyer.html

自動車保険(任意保険)の弁護士費用特約については加入率がおおよそ6割近く、一般的に普及していると言えるでしょう。

弁護士保険と弁護士費用特約の費用対効果は?

弁護士保険の月額費用と年間発生件数

月々にかかる費用年間発生件数
~3,000円程度約55万件
※2020年度の法律相談件数

弁護士費用特約の月額費用と年間発生件数

月々にかかる費用年間発生件数
~1,000円程度約30万件
※2023年の交通事故件数

現状で、弁護士保険と弁護士費用特約の費用対効果を正確な数値として出すことはできません。ですが、年間55万件と非常に多くの法律相談がされています。

離婚で訴訟まで発展した場合は、70〜100万円程度かかる可能性があり、自動車事故の場合、約130万円が弁護士費用としてかかる可能性があると言われています。

2023年の日本人の平均寿命は「女性:87.14歳」「男性:81.09歳」であり、残りの人生を逆算すると何かしらのトラブルに見舞われて弁護士の助けが必要となる可能性は決して低くないと言えるのではないでしょうか。

弁護士保険と弁護士費用特約の違いは?

弁護士保険の月額費用と保険金支払い上限

月額費用

2,980円/月

法律相談料

2.2万円/1事案

偶発事故

300万円/1事案

一般事件

200万円/1事案

補償範囲

偶発事故と一般事件を中心に幅広く対応

加入条件

  • 責任開始日において満18歳以上かつ日本国内に在住
  • 日本語で普通保険約款、重要事項説明書、その他申込書類の内容を正しく理解し、読み書きができる

※ 弁護士保険ミカタ「スタンダードプラン」の場合

弁護士費用特約の月額費用と保険金支払い上限

月額費用

884円/月

法律相談料

10万円

偶発事故

300万円/1事案

一般事件

補償なし

  • 月額費用は、支払方法を口座振替・分割払の条件で保険料を算出した場合です。
  • 弁護士費用特約の法律相談料は、保険期間を通じての支払い上限額です。
  • 偶発事故の対象範囲は、主に自動車事故によって被害者になった場合に補償される支払い上限額です。

補償範囲

自動車事故によって被害者になった場合、その他に被保険者の私財が壊された場合

加入条件

  • 基本的に免許保有者は加入可能
  • 損保ジャパン「弁護⼠費⽤特約(⾃動⾞事故限定型)」の場合

弁護士保険で補償される範囲

特定偶発事故

一般事故

他にも様々なトラブルが保険金支払の対象となります。

弁護士保険と弁護士費用特約を使ってみた方の口コミ

弁護士保険を使ってみた方の口コミ

ここでは実際に弁護士保険を使用した人の口コミを紹介します。口コミは単独型弁護士保険の保有契約数が11年連続 の「弁護士保険ミカタ」のものを一部抜粋しています。

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男性 / 40代 / 飛び込み訪問トラブル

「私の自宅は駅の近くで、商店街に隣接しているせいか、飛び込み訪問での勧誘が多々あります。多い時には、1日10回もチャイムを鳴らされ大変迷惑していました。
ところが、ミカタのステッカーをチャイムの横に貼ったところ、なんとその日から勧誘のチャイムがピタリと鳴らなくなりました。今では、迷惑な勧誘の訪問がなくなり助かっています。
ステッカーの噂は聞いていましたが、すぐに効果が出て大変満足しています。」

参照:https://mikata-ins.co.jp/voice/?page=3

女性 / 40代 / 物損トラブル

「ガソリンスタンドで給油をしてもらっている最中に、突然ノズルが暴走して、車に傷がついてしまいました。翌日ガソリンスタンドの店長さんに事情を説明し修理の依頼をしたのですが、のらりくらりの対応でした。
そこで私は、リーガルカードを思い出し、カードを見せて「弁護士に相談します」と伝えたところ、店長さんは防犯カメラの映像を確認して下さり、非を認めたうえで、車の修理代を全額弁償していただけることになりました。このカードのおかげで保険を使うまでもなく、予防効果もあるんだなぁと実感しました。」

参照:https://mikata-ins.co.jp/voice/?page=2

男性 / 30代 / 養育費トラブル

「数年前離婚した元妻へ、子どもの養育費7万円を毎月支払っていました。
その後私が再婚することとなりましたが、再婚相手には子どもがおり、その子と養子縁組をしたため、今まで通りの金額を支払うことが難しくなってきました。
弁護士に毎月の養育費を減額してもらえるよう依頼しました。
その後弁護士に交渉を依頼したところ、毎月の養育費が7万円から4万円に減額されました。
調停での話し合いでも、弁護士が同席してくれたため、調停印の印象も良かったのではと思います。
軽い気持ちで保険に加入していましたが、まさか自分が保険を使う日がくるとは思っていなかったので、非常に助かりました。」

参照:https://mikata-ins.co.jp/voice/?page=1

女性 / 20代 / 賃貸トラブル

「引っ越しをすることになり、現在住んでいるアパートの退去に伴い、原状回復費として18万円も請求されました。もう少し安くならないかと交渉したのですが、「正当な金額ですので、値引きはできません。」と承諾してもらえませんでした。
その時私はミカタに加入していたので、「一度弁護士に相談してみます」と伝えたところ、なんと請求額が6万円に下がりました。
もしこの保険に加入していなければ、弁護士に相談できる環境にあるということを相手に伝えることができず、泣き寝入りしていたかもしれません。この保険を教えてくれた代理店さんに感謝しています。」

参照:https://mikata-ins.co.jp/voice/?page=2

男性 / 40代 / 離婚トラブル

「専業主婦の妻が家事を全くせずに毎日携帯電話に没頭していたので怪しいと思っていましたが、ある日妻の携帯が机の上に放置してあったため画面を見たところ、表示されていたメールから妻が不貞行為をしていることが発覚しました。
また、そのメールには私に対する誹謗中傷が書かれており、調べたところ何度も私に対して誹謗中傷を行っていたことがわかりました。
妻に対して、離婚と慰謝料の請求をしようと考え、この保険を利用して弁護士に依頼しました。
普通こういう場合、どこに相談してよいのか分かりませんでしたが、知識のある専門家(弁護士)にお任せできて助かりました。」

参照:https://mikata-ins.co.jp/voice/?page=1

弁護士保険と弁護士費用特約に入った方がいいのはこんな方

弁護士保険に入った方がいいのはこんな方

弁護士保険に入った方がいい方

  • 相続や離婚など一般事件に備えたい方
  • その他幅広いトラブルに対して備えたい方

弁護士保険が役に立つケースとして、「相続や離婚など一般事件に備えたい方」、「その他幅広いトラブルに対して備えたい方」などがあります。

弁護士への相談としては、「相続」や「離婚」が多いと言われています。それらの一般事件に対して万端に備えることができます。また、自動車保険含め他の偶発事故においても補償されるので幅広いトラブルに備えることができます。

弁護士保険によっては契約者本人以外にその家族も保険の対象となる場合があるため、それらの制度を活用することで更に保険料を抑えることが可能です。

弁護士費用特約に入った方がいいのはこんな方

弁護士費用特約に入った方がいい方

  • なるべく保険料を安く抑えたい方
  • 交通事故関連の弁護士費用のみ備えたい方

少しでも月々の保険料を抑えながら、自動車事故に備えたい方には自動車保険の弁護士費用特約をおすすめします。

補償範囲が限定的になる分、月々の保険料は抑えることができます。自動車事故で被害者になった場合の補償については、弁護士保険と近いと言えるでしょう。

月々の保険料は変わりますが、弁護士費用特約の種類によっては「自動車事故を含む日常生活における偶発事故を補償」という範囲を拡大したものもあります。

まとめ:弁護士保険と弁護士費用特約はどちらにすれば良いのか

この記事のまとめはこちらです。

  • 自動車保険の弁護士費用特約に比べると弁護士保険はまだ日本では一般的ではないが、ヨーロッパなどでは既に40%以上の普及をみせている国もあり、日本もこれから普及が予想される。
  • 交通事故や法律トラブルは年間で数十万件単位で発生しているため、弁護士の助けが欲しくなる場面は決して珍しいものではない。
  • 幅広い法律トラブルに備えたい場合は弁護士保険が、「最低限、交通事故にだけは備えたい」という場合は自動車保険の弁護士費用特約がおすすめ。

弁護士への相談を検討している場合は、弁護士保険の加入がおすすめです。下記から、弁護士保険の比較することができます。

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